Case186について
2006年6月2日より
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投稿者:橘 充弘

2006/06/02(Fri)
  Case186:Apocrine poroma
 

毛包脂腺系に関連したporomaで、正常の脂腺と連続していることから、apocrine 系の腫瘍と考えます。基底部の細胞が、よりgerminative な細胞からなる脂腺も後半の画像で見受けられ、この部分は腫瘍性の成分の可能性もあります。いずれにせよ、正しく区別する術は我々にはないので、この「腫瘍性か?正常構造が取り込まれたものか?」という議論は不毛なことだと思います。

     
  投稿者:Black Jack
2006/06/03(Sat)
  Re: Case186:Apocrine poroma
 

貴君の不毛との意見に賛成です。造血早期の幹細胞を形態像のみでは区別出来ないのと同様に、皮膚付属器分化の早期の幹細胞を形態のみで区別しようとするのは不可能です。今回の写真でも最初の脂腺小葉を正常と言い切る証拠がどこかにありますか。この小葉は正常組織から切り離されており、小葉辺縁の基底細胞を腫瘍細胞と考えれば、これもまた腫瘍と言う事になります。この細胞とporoid cellを見比べて下さい。区別がつきますか。今回もまた両方の脂腺構造を腫瘍成分とするか、両方を正常成分とするか、二者択一が論理的帰結です。どうしても決めたいのなら、連続切片や遺伝子異常の比較が必要でしょう。

     
  投稿者:橘 充弘
2006/06/03(Sat)
  Re: Case186:貴重なご意見ありがとうございました
 

いつもいつもBlack Jack先生の鋭い洞察には感服いたしております。貴重なご助言ありがとうございました。今後とも勉強させてください。

   
   
2 投稿者:Chang
2006/06/03(Sat)
  case 186
 

My approaching rationale is that it is a Jadassohn's intraepithelial neoplasm. Some sebaceous gland-like structure are noted. So the lesion point to apocrine-sebaceous unit's differentation. It is hard for me to approach the diagnosis between apocrine poroma and sebocrine adenoma in this challenge. Some author think sebocrine adenoma as a variant of poroma. But the sebaceous structure does not play a lot part in this intraepidermal tumor, so apocrine poroma can be a better answer in my limited experience.

   
   
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投稿者:橘 充弘

2006/06/05(Mon)
  Case186:Poroma with follicular involvement
  こちらは、毛包脂腺系への分化というよりは、poroma cellが既存の毛包周囲へ進展し、毛包はcystic に拡張しているようにみえます。いずれにせよ、poromaの像です。
   
 

投稿者:Black Jack

2006/06/05(Mon)
  Re: Case186:Poroma with follicular involvement
  貴君の言う通り、こちらは毛包構造が腫瘍先進部の外にあり、間質反応もないので、follicular involvementが論理的帰結でしょう。正常構造への侵襲は子宮頚部のCINの様に、腫瘍の悪性度に留意すべき所見と思います。
   
 

投稿者:橘 充弘

2006/06/05(Mon)

  Re: Case186:Poroma with follicular involvement
  貴重なご意見ありがとうございました。しかしながら、本症例は良性のporomaだと思いますし、頚部CINでも、CIN1(low grade SIN)で、glandular involvementが稀ならず認められますので、悪性度とは関係ないとおもいます。
   
 

投稿者:Black Jack

2006/06/07(Wed)

  Re: Case186:Poroma with follicular involvement
  悪性と言うのではなく、このような所見は腫瘍の侵襲性を反映するので、良悪を慎重に鑑別すべきだという一般論を言ったのです。子宮頚部のCIN/SILで悪性度と腺侵襲に関係がないと言う貴君の意見は事実を無視した暴論です。CIN/SILでも勿論、悪性度と腺侵襲に統計的相関があります。例えばMount Sinaiからの論文でも、low-grade(9.7%) vs high-grade(38.3%)の頻度でCIN/SILにglandular involvementが観察されており、明かな統計的有意差が認められます。正常組織を侵蝕するのは悪性腫瘍の特性のひとつであり、このようなデータを引用する迄もないでしょう。
   
 

投稿者:大日輝記

2006/06/07(Wed)

  Case 186: Poroma
  どちらも poroma でしょうか? Trichoblastoma も考えましたが palisading がありません。Case 2 は切れかただと思います。Case 1 は異所性の正常脂腺で腫瘍が分化したものではないと思います。
   

 

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